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    [3] 初めてのコンサート1 

[1]   モントリオール到着   [4]   初めてのコンサート 2
[2]   バジリカにて [5]   邂逅
[3]   初めてのコンサート 1 [6]   コンサート第2夜



(写真は第2夜のもの)
■ コンサートが始まった

 ブリュノはまず簡単な挨拶をし、時におどけたしぐさや言葉で観客を笑わせる。笑う部分の全部を笑えない自分の理解力がちょっと悲しいけれど、それでも楽しい雰囲気は充分味わえた。これは会場へ足を運んだ者の特権だよね。そしてブリュノは「このコンサートはCDのための録音をするから、できるだけ静かに聞いててね」というようなことを言った。
 このコンサートを収録してノエル・アルバムとして発売する、ということは以前から記事にもなっていたので知っていたけど、やっぱり本当なんだ!と思うと嬉しかった。このとても大切な一瞬一瞬が、私にとって初めてのコンサートが、CDとして永遠に残り、聞くことができるんだ。なんてラッキーなんだろう・・。

 挨拶を終えて一度引っ込んだブリュノ、すぐにまた戻ってきた。「大切な人を紹介するのを忘れちゃって・・・」と、改めてオーケストラの指揮者、 Simon Leclercを紹介した。そしてブリュノがもう一度引っ込んだところで、オーケストラのみのオーヴァチュアが始まった。・・・ぷぷぷ、ブリュノ!いきなり最初から、やってくれるね〜!指揮者を紹介しなかったら、コンサート始まらないじゃない。緊張してる?(笑)


■ 天使は降臨する

 そして、再びブリュノが登場し、オーケストラの前奏は「Sainte Nuit (きよしこの夜)」を奏でだした。ブリュノはこの曲を他の人のアルバムでゲスト参加して歌っている。とても素敵で、そしてこのコンサートではきっと歌うだろうと思っていた。「"Sainte Nuit"だ!」と思ったが、歌いだしたブリュノの曲調は普通の「きよしこの夜」ではなく、少しマイナー調にアレンジされたものだった。きっとテンポは同じなんだろうけど、いつものものよりスローに聞こえる。ブリュノはしっとりと、そしてもちろん素敵に歌う。

 ・・・この声を聞くために、私ははるばるここまで来たんだなあ・・・。

 しみじみ思っているのとは裏腹に、なぜかまだ実感が沸かない。ブリュノが遠すぎるせいかもしれない。
 でも、顔は見えなくても、声は聞こえる。そうだ、私はブリュノの顔を見に来たんじゃなくて、声を聞きに来たんだ。正直にいって、納得するのにしばらく時間はかかったけど、ブリュノの声はだんだんそんな思いを吹き消していった。

 "Have yourself a Merry Little Christmas"を伸びやかに歌い終えて、ブリュノは「ロシア人の友人からアベマリアのはいったCDを送ってもらって・・・それがとても素敵だったから、僕はそのうちの二つを今夜のために選んだんだ。最初はGounodのアベマリア」と紹介して歌いだした。
 もちろん、アベマリアも「予想曲(笑)」の中にはいっていた。そして、ブリュノが歌った二つのアベマリアはどちらも私が予習用に買ったCDにはいっていたが、はいっていなくても日本でも有名なアベマリアだった。
 TVのCMにも使われてたこのアベマリア、曲そのものが人の心をひきつけるけど、ブリュノが歌うと曲が翼を持って広がっていくようだった。なんて素敵なんだろう。優しく、柔らかく、静かに、でも荘厳に。ブリュノに天使が降臨するかのごとく。

 



■ 涙

 次は「Mon beau sapin」、曲は知ってるけど、日本語名はなんだったっけ・・・。フランス語で「私の美しいもみの木」というタイトルのこの曲は、「・・・森の王者」と歌詞が続く。予習用に聞いていたこの曲の素朴な歌詞が好きだった。ブリュノの声で、冬の森にそびえるもみの木が目に浮かぶ。
 次はオーケストラの曲(L'Enfant roi)で、指揮者シモンが作曲したものだった。お世辞じゃなく素敵な曲で、曲が終わるとブリュノも「素敵だろう?」と客席に言っていた。おそらく今回のコンサートの曲全体を彼がしてるんだろうと思うけど、作曲(編曲)の能力に優れてる人なんだなあと思った。この曲に限らず、全体のアレンジがとてもいい。

 そして「Joyeux Noel(メリー・クリスマス)」。・・・「素敵」としか言いようがないのが口惜しいけど、本当にうっとりとするくらい素敵。特にサビの部分、声が伸びるところ、なんども「Joyeux joyeux...Noel」と歌うところが。

 次は「Miserere」。ブリュノのソロアルバムにはいっているイタリア語の歌(ボチェッリも歌ってます)。これもリハーサルで歌ったと書かれていたので歌うことはわかっていた。
 私は「ノートルダム・ド・パリ」でブリュノの歌声とともに、ブリュノのフランス語にもはまっていたので、初めてこの曲を聞いた時、イタリア語だったのにびっくりして、ひっくり返った(タイトルを見てもそれがイタリア語とわからず、そして歌詞カードはなかった)。ブリュノの生Miserereを聞きながら、そのことが鮮明に蘇って、少し笑ってしまった。最初はフラ語じゃないことに少々不満があったのに、今は当たり前だけど文句なんてないなあ。素敵にしか聞こえないよ。

 そんな様々な想い出が蘇り、本当にこの耳でこの声を聞いていることに感激し・・・何度泣いたかわからない。

 大きな拍手とともにMiserereは終わり、そしてブリュノは休憩を告げた。「20分きっかりね」。・・・コンサートに休憩があるなんて、思ってなかった。それが普通なのかな?

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Bruno Pelletier Japon --- Bruno, Bleu, Basilique 3