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■ オフミ(オフ・ミーティング)1


Notre-Dame 西通り
 出発前、コンサートの前のオフミに誘ってもらった。言葉の大いなる壁は容易に想像できたけど、1人でご飯食べるよりよりはるかにマシだし、なんといってもブリュノの話が出来るんだものーー!と、がんばって行く。

 しかし、案の定私のフラ語は用を成さない。何度も何度も聞き返して、やっと簡単な単語が聞き取れる、というていたらく(泣)。ケベックとヨーロッパ、そして日本(笑)から総勢8名でのオフミは、それでも楽しかった。途中、ブリュノの写真が飛び交い、大喜び(笑)。ああ〜〜これこそ、正真正銘のファン・オフミだわ〜〜(感涙)。

■ いよいよコンサート会場へ

 開場の30分ほど前にバジリカに到着したけど、開場は15分ほど前からしか始まらなかった。さ・・・寒い!
 その辺を完璧なサンタの格好をしたおじさんが「ホッホッホッ!」と鐘を鳴らしながらうろついている。コンサートに関係があるようではなさそうだけど・・・ひげ、本物だ!さすがサンタも貫禄が違うぞ。・・・などと妙に感心しているうちに、いよいよ開場になった。

 入り口で、チケットを見せると、「はい、君はこっちね」と示された扉の先には、階段が見えた。「えっ・・・」ひょっとして、2階席?ががーーん・・・。
 チケットは、発売開始早々に申し込んだので、席が悪い、ということは全く考えなかった(相当ばかかもしれない・・・)。座った自分の席は、2階席でも後ろから数えたほうが早いくらい。すでにちらほら座っているオーケストラのメンバーの顔が見えない・・・ってことは、ブリュノも・・・。
 私がお芝居のチケットを取る時には先行予約だったり、とにかく「いい席」だった。いい席じゃなかったら、見る気がしなくなるくらい。だから、なぜだか今回もそう信じ込んでいた。オペラグラスさえ持ってきていなかった。・・・結構ショック。
 
 



■ 挨拶をしに

 コンサート開始時間は近づいていた。
 会場で会う約束をしている友達がいたので、彼女のところへ行く。一階席の、とてもいい席だった。なんて舞台から近いんだ!などと思いながら、話しかける。すると、その近くにはオフミで一緒だった人もいた。どうやら、常連ファンがこの辺でかたまっていたらしい。

バジリカ前のもみの木。青いイリュミネーションがとてもきれい。

 スタッフらしき人が近くにいて(彼女たちとそれまでしゃべっていたみたいだが定かではない)、「日本から来たって?冗談だろう?」と近づいてきた。周りにいた人たちが口々に「本当に日本から来たんだよ」と説明してくれた。すると、彼はとても驚いて、すごいなあ、それじゃあブリュノに会わせてあげるよ、と言う。
 はい?・・・今、なんて?
 すると、彼(都合上、Mr.スタッフと呼ぶ)は「コンサートが終わったら、ここにおいで。会わせてあげるから」。
 おいおい・・・ブリュノに確認もせんと、君の一存で決めていいのかい。でも、まわりのみんなは彼がそういうのを違和感なく聞いている様子。「・・・マジ?」という日本語が勝手に口から出ていた・・・。半信半疑だけど、本当らしい。

 自分の席に戻る。いよいよ、もうすぐブリュノの声を生で聞ける。そして・・・その後・・・もしかしたら、会える?
オーケストラメンバーの大半が着席し、最初にコンサートとスポンサーの紹介をする女性がスピーチに現れた。彼女の顔は見えない。

 そして、とうとうブリュノが・・・入ってきた!ブリュノだ・・・!!!
 でも、姿はわかれども、顔は見えない・・・遠い、遠い、とても遠い・・・。

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Bruno Pelletier Japan --- Bruno, Blue, Basilica 2