■ 4月10日 テルボン
モントリオールから郊外のテルボンへ。川べりに建つ小さなかわいい劇場。
この日はツアーが1ヶ月ほど間があいた後の初日だったのと、モントリオールからさほど遠くなかったということで、たくさんのファンが来ていました。挨拶しとかなくっちゃーとバタバタしていたら、すぐに時間になり、着席。ほーっと一息ついて・・・そういえば私ってブリュノのコンサートを見にきたんだよなー・・・ほんとにブリュノここで歌うんだよね・・・?などと思ったのは開演5分前。「ブリュノ・ペルティエを見る!」という心構え、ゼロ。ま、まずい・・・。
ケベックのコンサートではいわゆる「前座」があり、まず最初に別の歌手が歌うのですが、その紹介にまずブリュノがステージに姿を現します。でも、ただの紹介だから暗いステージにピンスポットのみ、いたってシンプル〜に登場するのです。
それゆえ、ブリュノがすたすたと舞台の上を歩いてきた時には、「おお!ブリュノが歩いてるよ!」「しゃべってる!」と妙に感動してしまいました。いつ見ても新鮮な男だ、ブリュノ・ペルティエ・・・。
ブリュノは「前座で歌うって大変だよね。お客さんはみんなその後に出てくる歌手(←自分のことですね)を見に来てるんだからね」と軽く客席を笑わせながらその歌手を紹介した後、いったん退場。
「Loin de chez moi ロワン・ド・シェ・モワ」でブリュノの舞台開始。Loin
de chez moi、家から遠く離れて・・・そう、私もそうだよ、遠くに来たよ・・・などと前回同様感慨にひたりながら聞く。
基本的にはパリで見たものと内容は同じ。でも1年ぶりに見るせいか、胸がどきどき。私は中央の3列目だったのですが、ブリュノが客席のほうを見ると、「私を見てくれないかな〜」とつい思ってしまうあたり(3列めまでブリュノの目はとどきません)、まだまだ修行が足りません。
さて、毎度おなじみ(?)、「crooner」のコーナー。専用のビカビカに光るスパンコールのジャケットを着て、「Hi, everybody! I'm Tom! Tome Jones!」と言って(ええ、なりきってますとも)、マイクを持つ手の小指を立て、トム・ジョーンズの歌を歌いだします。まさしくそこは別世界、笑いの王者ブリュノ・ペルティエがいます。 |
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