Bruno Pelletier & le GrosZorchestre 
ブリュノとでっかいオーケストラ 


 現段階(2007年5月)ではブリュノのこのコンサート・ツアーは終わっておりません。ネタバレもありますので、少しでもこのコンサートに行くつもりの方はこのレポートを読むのはお控え下さい。楽しみが半減しても責任もちません(笑)。




 レポートといっても、今回(も)たいしたことは書けません。あしからず・・・。


 今回のコンサート、まずタイトルがしゃれてますよね。参加してるのはブリュノ本人と、ピアノ、ダブルベース、ドラムというたった3人の「でっかい」オーケストラ・・・!
 アナウンスの段階で既に、ブリュノ本人の歌も歌うけれどU2やビリー・ジョエルやブレルなど他の人の曲も歌う、ジャズスタイルのコンサート、と言われていました。
 いつも予習に余念のない私ですが、今回はさすがにお手上げ・・・。もうブリュノに全部おまかせコースってことで。ブリュノがにぎってくれたネタはなんでもおいしいに決まってますから。

 恥ずかしながら、私は「ジャズ」の定義自体よくわかってません。今さら勉強するつもりもないのですが、たぶんリラックスした雰囲気の、自由にやりたいように奏でるタイプの音楽・・・。そんなイメージを持ってます。とにかく、ブリュノが舞台で心の赴くままに歌う姿を見られれば、それで充分。

 事前にいろいろ回ってくる舞台写真では、ブリュノはシックなスーツにネクタイ姿。ひょー、かっこいい〜!(笑) 実はブリュノは今までコンサートでネクタイをしめたというのは、2回目のノエル・コンサートの時くらいしかなかったので、非常に珍しいことなのです。




 さて、いよいよコンサート当日。

 開演20分ほど前になって、ようやく開場。
 のんびり座席について、まだもうちょっと時間があるなと思っていると、何やら向こうが騒がしい・・・。
 そちらを見ると、客席になんとギターをかかえたブリュノ・ペルティエ!

 えええ???
 まだ開演前ですけど???

 このコンサートでは彼の持ち歌をあまり歌わないので、「第一部」にて歌いましょう、とのこと。シックな本番とは裏腹に、とてもカジュアルな雰囲気。もちろんお客さんは大喜び。
 まだ席についてないお客さんも当然いますから、通路を通ろうとする方々を手で案内したりするブリュノ、相変わらずおちゃめ。

 歌いながら通路を移動し、その時私に気づいてくれました。おお!そんでもって、私の斜め前の席にもたれてこっち向いて、しばし歌っていきました。一瞬だけ、かぶりつき席(笑)。

 アンコールの時も同じように客席を移動しながら歌って、すでに帰ったお客さんの席に座って歌ったり、2階席まで行ったり。よく映像でブリュノが客席で歌うのを見るし、パリのコンサートでも客席を歩いてましたが、やっぱりブリュノはファンとこういう形で触れあうのが大好きなんでしょうね。




 ジャズ・コンサート本番は・・・。

 予想をはるかに超えて、よかったです!
 ああ、またブリュノにパンチをくらってしまった・・・そんな感じ。

 以前ブリュノの声を楽器に例えたことがありましたが、今回はまさしく、それ。歌っているというより、自分の「声」という楽器を自在に操るミュージシャン・ブリュノがそこにいました。最高の楽器を最高の奏者が奏でている、という構図。
 曲のアレンジもよかったです。私がアレンジについて言えるのはブリュノの持ち歌だけですが、今までとはまたひと味もふた味も違う、芳香ただよう歌になっていたと思います。


 今までブリュノのショーに4回参加しましたが、ブリュノは毎回違った表情を見せてくれました。雰囲気たっぷりカテドラルでのノエル・コンサート、威勢のいいロック・A monde a l'enversコンサート、不敵で超かっこいいドラキュラ、そして今回の大人の雰囲気ジャズ・コンサート。
 
 いつも私の知らない姿を見せてくれるブリュノ・ペルティエ。「百の顔と千の声を持つ男」の道はまだまだ続く・・・。



「ブリュノとでっかいオーケストラ」コンサート レポート

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