[3] 数秒間の至福 |
■ バタクラン前・語学講座
通りを歩いていると、太陽にあたってポカポカ気持ちよくて、これなら今日は大丈夫かな?と思いつつ、近くのカフェへ。すると友達がちょうどお茶し終えて出てくるところ。12時過ぎだったけど、今から並びにバタクランへ行くんだと言う。私は前夜が大満足の3列目だったので、今日は少しくらい席が悪くてもまあいいや、と一人でカフェへ。 カフェ・クレームでかなり復活したので、いったんホテルに戻って準備を整え、バタクランへ。 さて本日も長丁場、小学校の先生をしている友達が、「語学講座」を開始。「日本語で『こんにちは』はなんていうの?」「ロシア語では?」「フラマン語では?」・・・インターナショナルなファンが集まっているので、各自の簡単な言葉を紹介しあう。「日本では挨拶する時は、こういう風にするんでしょ?」とおじぎらしきものをやってくれた彼女に、「いやいや違う、こう」としっかりおじぎを伝授しておきました。賢い彼女は「コンニチワ」もおじぎも、きっちりマスターしてました。ちなみに、他の人から「『ブリュノ・ペルティエ』は日本語でなんていうの?」と聞かれ、カタカナ発音で答えると、「そのまんまや(*大阪弁ではありません)」と言われました。 しばらくすると友達が自主的に柵を作ってその中で待つ。けれど案の定、その柵がチケット売り場の邪魔になる位置だということで、結局前日と同じく柵を移動させられてしまう。でも、待ってたみんなは「私たちは12時から待ってたから!」と今回はしっかり主張して、柵の前のほうを陣取る。待ってる時のスペースも結構余裕があって、体力的にはかなり楽。 5時くらいになって長蛇の列(推定。後ろまで見えない)の横をふら〜と通ってブリュノご本人登場。今日はリハーサルもないし、ファンが待ってるのはわかってるから、裏口あたりから入っていくかな?と思ってたのに・・・(笑)。 開場し、友達と近くの席にしようと思っていたのだけどうまく席が取れなくて、結局友達とは離れたところの最前列、でもセンターブロックの一番端、をゲット。まあ別の知り合いの隣だし、腐っても最前列だしね・・・と贅沢な愚痴。 |
■ 最前列の威力 コンサートが始まってしばらくたって、みんなで立って聞いていた時、ブリュノが舞台上で歌いながらちょうどこっちを向きました。私ももちろん立っていて、でも特に叫んでいたわけでも手を振っていたわけでもないけれど、ブリュノははっきりと私に気がついて、そして「なーんだMew、そんなところで見てたの」というような、嬉しそうな表情で歌いながら私に笑いかけてくれたのです・・・。その間数秒(他人には一瞬。しかし私には永遠にも等しい)。 ブリュノがステージで、歌いながら笑いかけてくれてる・・・。 贅沢すぎて、想像も期待もしたことなんかありません。 前夜通路を通りながら笑いかけてくれた時、他のたくさんのファンに対してしていたのと同様、一瞬のことだったし、至近距離での挨拶というような感じでした(半分条件反射かもしれない(笑))。でも、これは反射的なものじゃない、舞台上のブリュノがスローモーションのようにゆっくりと笑いかけてくれている・・・とても親しげに、しかも歌いながら。ステージでの貴重な時間をほんのわずかの間だけど占有した感じ。 隣の女の子がその直後驚いた顔で私を見ていました。私もびっくり(笑)。その時歌ってたブリュノの曲はとても好きな曲で、「この歌っていうのがまた嬉しい」と思っていたのに、今やどの曲だったかも思い出せません(思考回路がイカれてしまったらしい)。 最後にブリュノは「僕は君たちのファンだから」と、使い捨てカメラでステージから客席をパチリ。そんなカメラじゃ暗い客席は写んないでしょうブリュノ、と思いましたが、前夜はしなかったこと、コンサートの大成功が本当に嬉しかったんだね・・・。そう思うとよけいに、ステージの一番後ろまで下がって一生懸命カメラを構えてるブリュノが幸せそうに見えました。私も嬉しいよ、ブリュノ。 この夜はコンサート後にブリュノが場内に出てくることもなく、私も長居するつもりはなく、会場を出ました。友達と隣のカフェでお茶しようかな〜どうしようかな〜と思いつつ話し込んでいたら、それがたまたま会場の正面口前で、係員が柵で通路を作ってるじゃありませんか。おや?ひょっとしてブリュノが出てくるの?もう?たまたま柵は私の前に置かれ、気が付けば最前列(笑)。しばらくたってブリュノ登場。あっという間に車に乗り込んで行きましたが、その時やっぱり思ったこと・・・普通は裏口から出ないか(笑)。 (ここの小さな写真はサムネイルです。クリックすると大きな写真が見られます) |
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パリで一緒に 3